野沢工務店

「朝、明るいところで目覚めたい。」住宅街の限られたスペースの中でプライバシーは守りつつ、陽当りを良くすることが奥さんの一番の願いだった。 リビングの南側と北側に大きな窓を作り、どこにいても外の景色が見えることで、明るくて広く感じられる空間に設計。南側の窓にはウッドデッキを作り、そこに“いろはもみじ”を植えることで、木の陰が部屋の中に入るように演出した。寝室にはトップ ライトで採光を。朝、降りてくる光に包まれながら目覚めることができる。 ピアノが好きな息子さんのためにもピアノを置く場所に窓を作った。ダウンライトと合わせて手元が明るくなるようにし、光の中に音が奏でられる。 家の中には暮らしの細かな工夫がある。限られた空間を活かすために、隠れた収納を充実させた。小上がりの下は 引き出しになり、台所とリビングの境に造作した棚は横がスライドして器を収納できるように。旦那さんは本をたくさん持っているため、書斎には大きな本棚を作った。旦那さんの帰りが遅く、物音で奥さんが起きてしまうため、寝室には防音対策を兼ねる窓にし、勝手口を樹脂サッシにした。 家族3人の暮らし。陽だまりの中で、いろはもみじの四季を感じながら、 ゆっくりとした家族の時が刻まれていく。