お客様の話

自然なもの、体にいいものに囲まれたくらし。

新間谷川沿いの桜並木。そこに立った瞬間、「私はここに住む。」と他の土地も見ずに奥さんが即決したのは1年半前のことでした。ケーキよりも干し芋が好き、という奥さんは体にやさしい料理が大好きで、その美味しさや魅力を伝えたいと、料理教室「くみれっと」を主催しています。農薬や化学肥料を使わない「たむら農園」の野菜、栄養満点の雑穀、本物の調味料を使った100%植物性の料理教室です。この「たむら農園」とは、農家であるご主人の屋号。研究開発の仕事をしていたご主人は、転勤の辞令をきっかけに、奥さんのためにと有機野菜を作る農家になりました。

そんなお二人が以前住んでいたのは小さなアパート。キッチンは狭く、料理教室は奥さんの実家で。ご主人の野菜は、遠くにある畑から2階に運び込んで出荷作業をしていました。いつの日からか「家を建てたいね。」とよく話をするようになったといいます。自然なものを。体にいいものを。そんな共通の価値観があるお二人が地元の木や自然素材で家を建てたい、と思ったのは自然な流れでした。初めて行った見学会の帰り道で「野沢工務店に決めた。」と奥さんはまたもや即決しました。「土地を決める時もそうだったけど、勢いが良すぎてびっくりしました。」とどこか愛しそうにお話しするご主人。そんなご主人の希望は、奥さんが喜んでくれることだったようです。
家づくりがスタートしました。ご近所ということもあって、頻繁に打ち合わせ。その95%はリビングのことだったといいます。ポイントは、料理をしながら桜を見るための窓とペニンシュラキッチン。実際に使うときのことを考えて、何がどこに収まるかというのも重要でした。まずは、2階にリビングを持っていき、大きな窓一面に桜の枝部分が見えるように。床には無垢の杉を選び、部屋の窓際に薪ストーブを置きました。ご主人の作業場はというと、もちろん効率が良い1階に。トラックを横付けでき、土足でそのまま作業をできる土間仕様にしました。
待ちに待った引っ越しは2月末。窓に広がる桜の木々がつぼみを膨らませ始めた頃でした。桜の芽吹きと共に家を整え、片づけも落ち着き、いよいよ第一回の料理教室を開催するという時、淡いピンクの花が咲きました。大きな窓は額縁となり、窓いっぱいに咲き誇る桜の花。その美しさは、まるで絵画をみているようでした。キッチンの棚に綺麗に収まるこだわりの土鍋。杉の床の温かみや気持ち良さにも感動したという奥さんは、毎日キッチンに立ち、季節ごとに移り変わる桜を見ながら幸せを感じているようです。
桜を見る家
静岡市・葵区
2018
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