野沢工務店

こちらのご一家が選んだ土地は、分譲地の中の一番奥にある土地。隣近所に家が密集した場所ではあるけれども、余白を楽しめるよう、野沢工務店ならではの配置計画を提案させてもらった。外からの陽射しを大きく取り込むリビングの南側には大きな窓を配置。朝起きて、２階から降りてくると、外の明かるい陽射しと外の植栽が朝を感じさせてくれるようになっている。7m×7mサイズの家なので、決して家自体は大きいわけではないけれど、リビングは広めに配置し、壁には珪藻土を使用。将来、二人の子どもたちが独立してご夫婦二人だけになっても、管理が楽なようにしたのも一つのポイントだ。 リビングを広くとるようにするために、玄関はコンパクトにしたが、入ってすぐ目に入る場所に飾り棚兼物入れを用意。デザイン性にも配慮した。また、玄関入ってすぐのところの階段下を利用して、コート掛けもあり、バッグなどをかけられる有孔ボードを設置。 ２階の個室は、ご主人が職業柄、帰宅が遅いので、ご主人、奥さま、二人の子どもと、それぞれ個室を用意。子ども部屋には、周りを囲って集中できるように用意したカウンターデスクを造作している。 なお、キッチンはメーカー製のものにして、造作キッチンよりは予算を抑えさせてもらった。ほかに、既製品の棚をと組み合わせたジャストフィットの棚が欲しいとのご要望があったので、リビングに設置。 外には物置を設け、子どもたちの成長に合わせてさまざまな道具を置けるように配慮。外観は杉板の鎧ばりを一部に採り入れ、デザイン性を持たせた。 照明は奥さまこだわりのものを持ち込みでご用意いただくなど、こだわるところはこだわり、削げるところを削いだ、バランスのとれた家が完成した。